小児性愛者が教職やスポーツ講師を志望するケースも・・

ペドフィリア(小児性愛)
エロトマニー(恋愛妄想)0147

「小児性愛」と「恋愛妄想」

 2019年6月25日
群馬県において担任教師のU(27)が中学生の女子生徒を拉致監禁する事件が起きた。
監禁容疑で逮捕されたU容疑者については周囲から「真面目と評判」と言われている。
そんなU容疑者が何故拉致監禁を実行したのか?・・・
それには次に挙げる二つの特殊な「性癖」を持つ可能性が考えられる。
(1)ペドフィリア(小児性愛)
(2)エロトマニー(恋愛妄想)0148
U容疑者は「わいせつ目的でやった」と供述している。
それには性的に成熟していない少女を性対象とする「ペドフィリア」の可能性が考えられる。
「ペドフィリア」は、幼児もしくは少女にしか欲情しない「真性ペドフィリア」と、
成人女性に相手にされなかったり、
怖くて接近できなかったりして代わりに幼児や少女を性対象とする「代償性ペドフィリア」に大別される。
 「真性ペドフィリア」は、俗にロリコン(ロリータ・コンプレックス)と呼ばれるが、
こうした性癖を持つ者が、幼児や少年・少女に接近することが正当で
周囲から怪しまれない職業を選択することがあるようだ。
※同性愛的ペドフィリアも存在し、男の子を性対象にする
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その性癖を持つ者に選ばれやすいのは教師やスポーツ指導者。
その結果、生徒の女児がわいせつ行為や強制性交の性被害に遭う可能性は少なくない。
ヨーロッパでは、教会に集まる子どもたちへの聖職者による性的虐待が告発され、大問題になった。
「代償性ペドフィリア」は、概ね内向的性格の男性に多いといわれている。
U容疑者が勤務し、拉致監禁された女子生徒が通っていた私立中学の教頭によれば、
U容疑者は「非常に誠実で真面目で、勤務態度も決して悪くない先生。
そういう意味では、ちょっと真面目すぎて……」ということなので、
こうした堅物な性格が災いして成人女性に声をかけることができなかったのかもしれない。

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 もう一つの可能性として考えられるのは、
被害に遭った女子生徒が「自分に気がある」「自分に好意を抱いている」と、根拠もないのにU容疑者が思い込んでいた「エロトマニー」である。

 

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「エロトマニー」は
「愛されているという妄想錯覚」であり、さまざまな逸脱行為の根底に潜んでいる。
多いのは、ストーカーが「自分に気があるはず」と思い込むケースである。
たとえば、高齢の男性がスーパーのレジの女性や喫茶店のウエイトレスを待ち伏せしたり、
跡をつけたりして問題になり、精神科に連れてこられた場合、
「にっこり微笑んでくれたので、自分に気があると思った」
「優しくしてくれたので、自分に好意を持っていると思った」などと話す。
その背景には孤独感もあるのだろうが、
ここまで勘違いできるのかと呆れることが少なくない。
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 U容疑者も、女子生徒が微笑んだり、いろいろ質問したりしただけで、
「自分に気があるはず」と思い込んだのかもしれない。
監禁するまで暴走したのは、
真面目すぎて女性と交際した経験がなく、孤独だったせいではないか。
「ちょっと真面目すぎて」と周囲に思われていたのは、
裏返せば性衝動を過度に抑圧していたからだろう。
だからこそ、教え子を監禁するというかたちで暴発したわけで、背筋が寒くなる事件である。
(文=片田珠美/精神科医)

excite.news掲載2019/6/28「Gettyimages」より
https://www.excite.co.jp/news/article/Bizjournal_201906_post_106530/
画像は全てイメージです。